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住まいとシェルター

 「住宅」は、命を守るという基本的な性能を備えた、安全で堅固な「シェルター」
であることは当然です。

そして、その各々が健康的で快適な生活を送るための
「住まい」となれなければいけません。

古来日本では、住みやすい家をもつには「夏をみて建てろ」
と言われてきました。

一方、シェルターとしての機能を高めていくと、一般的には
これとは逆の方向に向きます。

つまり、壁が多く窓の少ない、通風上不利な建物になっていきます。

これは、室内環境を設備に頼った建物を増やす一因になり、
住む人の健康のみならず、エネルギー過剰消費、
ヒートアイランド現象から異常気象にまで影響を及ぼすと言われております。

また、夏をみて通風を考慮しても、街道沿いなどでは
逆に汚染された空気が家の中に入ってしまい、
かえって健康を害してしまうかもしれません。

要は、バランスの問題です。

それほど特別な事をしなくても、優れた設計・監理と施工が
組み合わされれば、丈夫な建物はできます。

立地条件、周辺環境等種々の条件を的確に見極め、
快適さや強度、省エネルギー化等に創意工夫を凝らし、
バランスの良い建物することが重要と考えます。

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