人が人を思い、感じ、考える。

的確な処置

高齢者の方や身体に不自由な所がある方々のことは、一般的に、その状況はひとまとめされていわれており、住まいを含めた生活へ対応などにも、通り一遍な方法しか目にも耳にもしません。
実際には、皆さんある程度の共通点は有っても、年齢、性別、体格、病状、体力、性格等、各々その状況は異なっており、本来ならばその一人一人へふさわしい対応をしていかなければ効果が少ないのではないかと思います。
また年齢、体力や病気の性格などを考慮すると、できる限り迅速で的確な対応をする必要があると考えます。
現在の日本の建築業界では営業・設計・現場監督が分業で、実際に工事をする人はそこからまた外注するというのが一般的な形で、営業が聞いてきて設計に伝え、設計が書いたものを現場監督に伝え、現場監督の手配・指示で職人さんが動くというのが現状です。
これでは皆さんとダイレクトな意思の疎通ができないし、責任の所在もはっきりしません。
場合によっては、要望とは違ったものや状況に合致しないものができたり、また余分なものができてしまう可能性もあり、かえって改悪になる恐れがあります。
このような定型の無い、現実的で適切な処置が必要なケースへの対応をしていくのに、ビルを建てたり、住宅を売ったり、家を豪華にするためのリフォームをしたり、といったような組織が対応していくのでは、プロセスに無駄があり、必要な対応との間に矛盾が生じます。
実際、大きな組織もブランドも営業も現場監督も必要ありません。
各種のノウハウをもつ者(設計者など)が、必要な事項のマネジメントを行い、その要望・内容に対応できる技術をもつ施工者(職人等)を選定・手配、提携して対応していきます。
具体的には、設計者など専門知識を持つ者が直接窓口になり、皆さんとお話しをし、必要な事柄をまとめ、直接行動をします。
役所関係のサポート体勢や資金調達などのヒアリングから手配、専門的な工事が必要であれば、業種を特定し、業者選定・手配から指示・監修などまでを行います。
また、当事者・関係者で処置できるような工事で対応できる場合は、材料の手配や施工方法の指導、手伝いなどをし、工事の必要が無いような場合などには、皆さんに家や部屋の使い方や模様替などによる対応のアドバイスをします。
定型の無い様々な状況に対応していくには、シンプル、コンパクトで小回りが効き、現実的でダイレクトな対応ができる形こそが、最良のシステムと考えております。

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