人が人を思い、感じ、考える。

【3】設計者の選び方

住まい創りのパートナー役としての設計依頼ならば、あまり大きな組織ではなくこじんまりしたところがふさわしいと思います。
(気配りや小回りがきき、余分な経費がかからないという意味で)
同じ医師免許をもつ医者でも、内科、外科等の得意分野が有り、治療法や腕の差があるように、同じ建築士資格をもつ設計者でも、ビルが得意な人や住宅が得意な人など、色々な得手不得手が有ります。
主として住宅を得意としている設計者の中で、自分とフィーリングが合う人を見つけて下さい。
皆さんの要望や条件、状況などを受け止め、依り善かれと思われる提案をしてくれる筈です。
(設計者以外にも、有資格者はたくさんいます。有資格者が、皆設計ができるとは限りません。)
アマチュアである皆さんが言った事をそのまま絵にしてくるだけで、自分なりの提案が無いような設計者、また色々な言い訳ばかり並べていて、対処方法や別案を提案しないような設計者などは避けてください。
そんな人は名ばかりで、プロとは呼べないと思います。
(設計センスについては、好き嫌いの問題も有りますが)
皆さんの意図をくみ取って、依り善く、依り興味が湧いてくるような提案ができる人がgoodです。
漠然としたものでもいいですから、自分が持つ家へのイメージやこだわりなどのようなものを提示し、設計者からそれに対するの「イメージ提案」をして貰います。
設計は、細部まで検討し尽くした作業を行うと、非常に手間のかかる仕事です。
設計者選定段階での提案はあくまでもイメージの提示優先で、実際に会って話してその設計者の人と形(なり)をみて、建築観、住宅観などを聞いたり、アイデアスケッチ、イメージ資料、既作品等の資料提示を受けたりするような内容で御勘弁下さい。
(「感じ」は、ある程度御理解頂けると思います。)
できれば複数の設計者に提案依頼をし、自分のフィーリングと合いそうな人を探してください。
どんなに優秀な設計者でも、皆さんとフィーリングが合わない設計者だとうまくいかないかもしれません。
フィーリングが合う設計者を見つけて下さい。必ずいるはずです。

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